2026年8月9日時点、韓国旅行で飛行機に持ち込むモバイルバッテリーは、160Wh以下・1人2個までが基本です。韓国では2026年4月20日からこの基準が適用されています。
大韓航空とアシアナ航空では、100Whを超え160Wh以下のモバイルバッテリーについて航空会社の承認が必要です。日本から韓国へ向かうJAL・ANAも2026年4月24日から1人2個までに変更されていますが、100Whを超える製品の手続きなど細かな条件は利用する航空会社の案内を確認してください。
また、モバイルバッテリーはスーツケースに入れて預けることができません。必ず機内持ち込み手荷物として持ち込み、端子のショート防止を行います。
先に押さえておきたいポイント
- モバイルバッテリーは1人2個まで
- 1個あたり160Wh以下
- 大韓航空・アシアナ航空では100Wh超~160Wh以下は航空会社の承認が必要
- 預け荷物には入れず、端子を保護して機内へ持ち込む
- 韓国系航空会社では機内での使用・充電、頭上の収納棚への保管は禁止
韓国旅行のモバイルバッテリーは1人2個まで

韓国では2026年4月20日から、旅客機に持ち込めるモバイルバッテリーが1人最大2個に変更されました。韓国国土交通部は、ICAO(国際民間航空機関)で新たに採択された国際基準に合わせ、それまで韓国内で100Wh以下について最大5個としていた基準を見直しています。
| モバイルバッテリーの容量 | 持ち込みの目安 | 大韓航空・アシアナ航空 |
|---|---|---|
| 100Wh以下 | 1人2個まで | 通常は航空会社承認不要 |
| 100Wh超~160Wh以下 | 1人2個まで | 航空会社の承認が必要 |
| 160Wh超 | 持ち込み不可 | 輸送不可 |
大韓航空とアシアナ航空はいずれも、モバイルバッテリーを160Wh以下・1人2個までと案内しています。両社では100Whを超え160Wh以下の場合に航空会社の承認が必要です。
日本から韓国へ向かう便についても、日本の国土交通省が2026年4月24日から新しい基準を適用し、JALとANAも1人2個までと案内しています。そのため、日本と韓国を往復する旅行なら、最初から自分が持つモバイルバッテリーは2個以内として準備するのが分かりやすいでしょう。
ただし、航空会社や出発地によって追加条件が設けられる場合があります。特に100Whを超える大容量モデルを持って行く場合は、予約した航空会社の最新案内を出発前に確認してください。
家族や友人と旅行する場合も、制限は1人ごとです。2人ならそれぞれ2個まで持てますが、1人が4個をまとめて持つことはできません。
mAhではなくWhを確認する
モバイルバッテリーには「10,000mAh」「20,000mAh」といった容量が大きく表示されていることがありますが、航空機への持ち込みで基準になるのはWh(ワット時定格量)です。
製品本体に「37Wh」「74Wh」などの表示があれば、その数値を確認するのが最も簡単です。
Whの表示がなく、mAhと定格電圧が確認できる場合は次の式で計算できます。
Wh = mAh × V ÷ 1,000
たとえば定格電圧3.7Vの20,000mAh製品なら、「20,000 × 3.7 ÷ 1,000 = 74Wh」です。100Wh以下なので、容量基準内に収まります。
同じ3.7Vで30,000mAhなら約111Whです。100Whを超えるため、大韓航空やアシアナ航空では航空会社の承認が必要になる区分です。その他の航空会社を利用する場合も、100Whを超える製品は搭乗前に個別規定を確認してください。
mAhだけで判断しないことも重要です。製品によって定格電圧が異なるため、まず本体に記載されているWhを確認してください。大韓航空やJALでは、容量を確認できないバッテリーについて輸送できない場合があると案内しています。
搭乗前に確認する5つのポイント
空港で慌てないためには、荷造りの段階で次の順番に確認すると分かりやすいです。
- 個数を数える
モバイルバッテリーは1人2個までにします。韓国で新しく購入する予定がある場合は、帰国便で持っている数も含めて考えてください。 - 本体のWh表示を見る
100Wh以下なのか、100Wh超~160Wh以下なのかを確認します。 - 100Whを超える場合は利用航空会社を確認する
大韓航空・アシアナ航空では100Wh超~160Wh以下のモバイルバッテリーに航空会社の承認が必要です。その他の航空会社についても公式案内を確認してください。 - 預けるスーツケースから出す
モバイルバッテリーは受託手荷物には入れられません。機内持ち込み手荷物として持って行きます。 - ショート防止をする
端子を絶縁テープで保護する、1個ずつ袋に分ける、個別の保護ケースやパウチを使うなどの方法があります。
特に見落としやすいのが、韓国でモバイルバッテリーを買い足した帰りです。日本から2個持って行き、韓国でも1個購入すると合計3個になります。帰国便では個数制限にかかるため、購入前に手持ちの数を確認しておきましょう。
発熱している、膨らんでいる、破損しているなど異常が見られるモバイルバッテリーも持ち込まないようにしてください。航空会社から輸送を断られる場合があります。
預け荷物と機内での扱い

モバイルバッテリーは、容量が基準内でも預け荷物には入れられません。チェックイン前にスーツケースの中を確認し、手荷物側へ移しておきます。
大韓航空やアシアナ航空では、機内で次のような扱いが求められています。
- モバイルバッテリーからスマートフォンなどを充電しない
- 機内電源からモバイルバッテリー自体を充電しない
- 頭上の手荷物収納棚に入れない
- 自分で携帯するか、前の座席のポケットなど状態を確認しやすい場所に置く
- 端子やUSBポートが金属などに触れないようショート防止をする
- 発熱や膨張などの異常があればすぐ客室乗務員に知らせる
日本でも国土交通省が、モバイルバッテリーを預け荷物に入れないこと、160Wh以下とすること、ショート防止をすること、頭上の収納棚に入れないことに加え、2026年4月24日から1人2個までとする新しい基準を案内しています。
最新情報は、韓国政府のモバイルバッテリー規定、大韓航空の運送制限物品案内、アシアナ航空のモバイルバッテリー案内で確認できます。
日本発着便については、国土交通省の2026年4月24日からの新ルール、JALの2026年4月変更案内も確認できます。
「5個まで」という情報が残っている理由
韓国旅行について検索すると、「100Wh以下ならモバイルバッテリーは5個まで」という案内が見つかることがあります。これは最初から誤っていた情報ではなく、2026年4月の改定前に韓国で使われていた基準です。
韓国では従来、一般的な100Wh以下のモバイルバッテリーについて国内基準で1人5個までとしていました。その後、ICAOでモバイルバッテリーに関する国際基準が改定され、韓国では2026年4月20日から160Wh以下・最大2個へ変更されています。
そのため、古いブログ記事やSNS画像だけを見て「5個まで大丈夫」と判断しないようにしてください。モバイルバッテリーのルールは2025年から2026年にかけて大きく変更されているため、旅行直前に利用航空会社の公式情報を確認することが重要です。
予備電池や内蔵バッテリーは別ルール
ここまで説明した「1人2個」は、スマートフォンなど他の電子機器を充電する目的のモバイルバッテリー(Power bank)に対するルールです。
カメラ用の交換バッテリーなどの「予備リチウム電池」は、航空会社ではモバイルバッテリーとは別の区分として案内されています。スマートフォン、カメラ、ノートパソコンなど本体に装着されているバッテリーにも別の基準があります。
そのため、100Wh以下のカメラ用予備バッテリーを2個持っているからといって、必ずモバイルバッテリーを持てなくなるわけではありません。
ただし、100Whを超え160Wh以下の予備電池は注意が必要です。大韓航空では、この容量帯のモバイルバッテリーと予備電池を合わせて2個までと案内しています。航空会社によって組み合わせや承認の条件が異なる場合があるため、大容量の予備電池も持つ場合は利用航空会社の「リチウム電池」「制限品」のページを確認してください。
また、韓国のホテルにモバイルバッテリーを忘れた場合は、一般的な荷物と同じように日本へ郵送できないことがあります。帰国後の対応については、韓国ホテルの忘れ物を日本へ送る方法でも確認できます。
韓国旅行用に一般的なスマートフォン向けモバイルバッテリーを準備するなら、まずは2個以内・本体のWh表示を確認・預け荷物に入れない・端子を保護するの4点を押さえておけば、出発前の確認事項をかなり整理できます。
この記事は2026年8月9日時点の公式案内をもとにしています。航空会社や出発国の運用は今後変更される可能性があるため、旅行直前には実際に搭乗する航空会社の最新情報を確認してください。
なおJALは、IATAの規定変更により2027年1月以降はモバイルバッテリーの上限が100Whに制限される可能性があると案内しています。2026年8月9日時点では160Wh以下が現在の基準ですが、2027年以降に搭乗する場合は改めて最新ルールを確認してください。
この記事の作成者について
韓国在住の韓国人で、大学では日本語を専攻しました。日本を複数回訪問し、日本人の友人の韓国旅行も複数回案内しています。
このサイトでは、制度やルールが関係する内容について韓国・日本の政府機関や航空会社の公式情報を確認し、日本人旅行者が出発前に何を準備すればよいかという視点で整理しています。