韓国ホテルの忘れ物を日本へ送ってもらうには、まずホテルに保管状況を確認し、写真などで自分の物だと確かめてから、発送方法・合計費用・支払い方法を決めます。ホテルが海外発送に対応していれば、韓国郵便のEMSやホテルが利用できる国際宅配便で送ってもらえる場合があります。
ただし、すべてのホテルが梱包や海外発送を代行するわけではありません。スマートフォン、モバイルバッテリー、香水、スプレーなど、韓国郵便の国際郵便で送れない物もあるため、品名・型番・電池や液体の有無を正確に伝える必要があります。
忘れ物に気づいたら、予約サイトへの連絡だけで終わらせず、ホテルのフロントまたは遺失物担当へ直接問い合わせましょう。宿泊者名、宿泊日、部屋番号、忘れ物の特徴を一度に伝えると確認が進みやすくなります。
先に確認すること: 忘れ物の写真、発送可能な品物かどうか、配送会社、追跡の有無、送料・梱包代・ホテル手数料を含む合計金額を確認してから発送を承諾してください。発送後は品物や配送方法を変更しにくくなります。
この記事の目次
- ホテルへ連絡するときに伝える内容
- 日本への発送方法と送料の目安
- EMSで送れない物・確認が必要な物
- 日本の住所と送料の支払い方
- 税関申告と発送後の追跡
- ホテルが海外発送できない場合
- 発送前に確認するチェック項目
- よくある質問
ホテルへ連絡するときに伝える内容

最初の連絡では、「忘れ物があると思うので探してほしい」と伝えます。まだ発見されていない段階で日本への発送だけを依頼すると、ホテル側が何を確認すればよいか分かりにくくなります。
次の情報を一度に送ると、宿泊記録と忘れ物を照合しやすくなります。
- 予約者の氏名と予約番号
- チェックイン日とチェックアウト日
- ホテル名と部屋番号
- 忘れ物の品名、色、ブランド、数量
- 置いた可能性がある場所
- 本人の物だと確認できる特徴や写真
発見の連絡を受けたら、発送を頼む前にホテルから忘れ物の写真を送ってもらいましょう。似た物との取り違えを防げるほか、充電式バッテリー、液体やスプレーが含まれていないかも確認できます。
保管期間はホテルによって異なります。「いつまで保管してもらえるか」「発送方法を確認している間も保管してもらえるか」も同時に聞いてください。
ホテルへ送る英文メッセージ例
Hello, I stayed at your hotel from [check-in date] to [check-out date] under the name [guest name].
I may have left a [item, color and identifying details] in room [room number], possibly near [location]. Could you please check whether it has been found?
If it is found, could you send me a photo and let me know whether international shipping to Japan is available? Please also let me know the shipping method, total cost and payment method before sending it.
Thank you.
韓国語で短く確認する場合は、「분실물을 일본으로 보내 주실 수 있나요? 배송 방법과 비용을 먼저 알려 주세요.」と伝えます。「忘れ物を日本へ送っていただけますか。発送方法と費用を先に教えてください」という意味です。
日本への発送方法と送料の目安
ホテルから日本へ送る方法としては、韓国郵便のEMS、ホテルが利用できる民間の国際宅配便、韓国にいる代理人による受け取りなどがあります。ホテル側が利用可能な配送会社や発送方法を指定する場合があり、宿泊者が自由に業者を選べるとは限りません。
| 方法 | 検討しやすいケース | 事前に確認すること |
|---|---|---|
| 韓国郵便EMS | 衣類や一般的な日用品 | 重量、サイズ、禁制品、追跡番号 |
| 民間の国際宅配便 | ホテルが契約または利用できる場合 | 品目の受付可否、送料、補償、通関手数料 |
| 代理人による受け取り | ホテルが海外発送を行わない場合 | 委任状、本人確認書類、受取日時 |
通常EMSで受け付けられない物が、EMSプレミアムや民間の国際宅配便なら必ず送れるわけではありません。品物の種類、型番、電池、液体や可燃性成分の有無を伝え、利用する配送会社から受付可能という回答を得てから依頼してください。
2026年7月26日の確認時点で、韓国郵便の国際郵便料金表に掲載された日本宛て非書類EMSの料金は、0.5kgまで26,000KRW、1kgまで28,500KRWです。料金や追加運送手数料は変更される場合があります。訪問受付手数料、ホテルの梱包代、発送代行手数料などを含む最終金額は、発送時に確認してください。
韓国郵便のEMSでは、実際の重量と箱の大きさから計算した容積重量のうち、高い方が料金計算に使われます。ホテルには梱包後の縦・横・高さと重量、郵便料金、ホテル手数料、合計金額を分けて提示してもらいましょう。
EMSで送れない物・確認が必要な物

衣類、眼鏡、電池を使わない小物などは比較的相談しやすい一方、充電式バッテリーを内蔵した電子機器、可燃性の液体や圧縮容器は注意が必要です。ホテルだけで判断せず、韓国側の郵便局または利用する配送会社へ品名と型番を伝えて確認してください。
韓国郵便の送れる物・送れない物の案内では、リチウムイオン電池やリチウムメタル電池、その電池を含む電子機器は発送不可とされています。スマートフォン、タブレット、ノートパソコン、ワイヤレスイヤホン、充電式シェーバーやモバイルバッテリーなどが該当します。
電池を安全に取り外せる製品は、電池を除いた本体だけなら受け付けられる場合があります。ただし、ホテルスタッフに分解を依頼しないでください。製品名と型番を郵便局または配送会社へ伝え、本体だけで発送できるか確認してもらいましょう。
韓国郵便以外の国際宅配便は、配送会社ごとに危険物規定、梱包方法や契約条件が異なります。品名、型番と電池の状態を伝え、受付可否と必要な梱包方法を事前に確認してください。民間宅配便やEMSプレミアムなら必ず発送できるという意味ではありません。
韓国郵便では、香水、使い捨てライター、石油ライターと金属製の圧縮容器に入ったエアゾール式スプレーは発送できません。スプレー式ではない化粧品や液体は、成分、容器、危険物表示によって受付可否が異なります。「化粧品一式」とまとめず、品名と容器の種類を一つずつ伝えてください。
韓国郵便の国際郵便では、硬貨、紙幣、旅行小切手、金・銀・宝石などの貴重品も送れません。クレジットカードを忘れた場合は発送より停止と再発行を優先し、ホテルには第三者へ渡さず保管または処分する方法を相談してください。
スマートフォン自体がまだ見つかっていない場合は、韓国でスマホを紛失したときのLOST112確認方法もあわせて確認してください。
日本の住所と送料の支払い方
日本の住所は、受取人名、郵便番号、都道府県、市区町村、番地、建物名、部屋番号と電話番号をホテルへ送ります。国際配送用には、ローマ字とアラビア数字で省略せずに記載してください。
住所が長くても建物名や部屋番号を省略せず、ホテルが作成した送り状の写真を発送前に確認します。受取人名は実際に郵便物を受け取る人の名前を使用してください。
送料の支払い方法はホテルごとに異なり、オンライン決済リンク、カード決済や銀行振込などが案内される場合があります。メールや一般のチャットでカード番号、有効期限、セキュリティコードをそのまま送らず、ホテルが案内する正式な決済方法を利用してください。
送金前にはホテルの公式メールアドレスや予約サイト内のメッセージであることを確認します。個人名義の口座や説明のない外部決済を案内された場合は、ホテルの公式代表窓口へ確認し直しましょう。
税関申告と発送後の追跡
国際郵便の送り状には、荷物の内容、数量と申告価格を正確に記載します。忘れ物は贈り物ではないため「Gift」だけにしたり、価格を一律に0としたりせず、「USED CLOTHES」「USED GLASSES」のように実際の品名を記載してください。必要に応じて「RETURNED PERSONAL BELONGING」と補足します。
海外から日本へ届く郵便物は、内容や価格に応じて税関の確認、課税または追加資料の提出対象になることがあります。詳しい流れは税関の国際郵便物に関する通関手続で確認してください。
帰国時に別送品を申告し、税関の確認を受けている場合でも、ホテルに忘れた物が別送品として扱われるかは税関へ確認する必要があります。別送品として簡易な手続きで通関できる物は、原則として本人の帰国後6か月以内に輸入する場合に限られます。
帰国時に別送品を申告していない場合や、税関の確認を受けた申告書がない場合は、一般の輸入手続が必要になることがあります。入国後に別送品の申告を新たに行うことはできません。詳しい条件は税関の別送品手続で確認してください。
発送後は配送会社名、追跡番号、送り状と発送レシートの写真をホテルから受け取ります。EMSの場合は、韓国から発送された後も日本郵便の郵便追跡サービスで確認できます。
追跡画面がすぐに更新されなくても、直ちに紛失したとは限りません。通関、週末、祝日、航空便、システムや通信環境によって情報の反映が遅れる場合があります。
ホテルが海外発送できない場合
ホテルが海外発送に対応していない場合は、韓国にいる家族や知人へ代理受け取りを依頼する方法があります。ホテルによっては、宿泊者の本人確認書類、委任状、代理人の本人確認書類と受取日時の事前連絡を求めます。
本人確認書類の提出を求められた場合は、ホテルの公式窓口であることを確認し、不要な情報を隠せるか尋ねてください。一般のSNSアカウントや確認できない個人宛てにパスポート画像を送らないようにします。
配送会社の集荷を宿泊者側で手配し、ホテルには荷物の引き渡しだけを依頼できる場合もあります。ただし、ホテルが梱包や第三者への引き渡しを認めていることが前提です。ホテルの承諾を得る前に集荷を予約しないでください。
発送費用が忘れ物の価値を上回る場合は、現地での処分を依頼する選択肢もあります。その場合は、処分する品物の写真を確認し、貴重品や個人情報が入っていないことを確かめてから依頼しましょう。
発送前に確認するチェック項目
- 写真で自分の忘れ物だと確認したか
- ホテルの保管期限を確認したか
- 充電池、香水、スプレーやライターが含まれていないか
- 郵便局または配送会社が品物を受け付けられるか
- 配送会社と配送サービス名を確認したか
- 送料、梱包代、集荷料金とホテル手数料の合計を確認したか
- 日本の住所、部屋番号、受取人名と電話番号に誤りがないか
- 送り状の品名、数量と申告価格が正確か
- 追跡番号、送り状と発送レシートを受け取ったか
忘れ物の発送では、ホテルが見つけた物と自分が探している物が同じかを確認する工程が重要です。急いで送金するより、写真、発送の可否、合計費用、送り状の内容を順番に確認した方が、取り違えや返送を防ぎやすくなります。
よくある質問
ホテルで見つかった忘れ物は必ず日本へ送ってもらえますか?
必ず送ってもらえるわけではありません。ホテルによっては海外発送、梱包、決済や第三者への引き渡しに対応していません。保管期限が切れる前に、ホテルが対応できる方法を確認してください。
スマートフォンやモバイルバッテリーをEMSで送れますか?
韓国郵便の国際郵便では、リチウム電池を含むスマートフォンやモバイルバッテリーは発送できません。電池を安全に取り外せる製品は、電池を除いた本体だけを受け付けられる場合があります。
韓国郵便以外の国際宅配便を利用する場合も、品名、型番と電池の状態を伝えて受付可否を事前に確認してください。民間宅配便やEMSプレミアムなら必ず発送できるという意味ではありません。
送料を日本で着払いにできますか?
着払いの可否はホテル、配送会社と契約条件によって異なります。ホテルが先に送料を支払い、宿泊者がオンライン決済や振込で精算する場合もあります。発送前に支払者、通貨、手数料と返金条件を確認してください。
帰国時に別送品申告をしていなくても免税になりますか?
自動的に免税になるとは限りません。帰国時に別送品を申告していない場合は、一般の輸入手続が必要になることがあります。入国後に別送品の申告を追加することはできません。課税通知や税関からの案内が届いた場合は、税金を支払う前に担当の税関へ確認してください。
この記事を書いた人
日本語を専攻し、来韓した日本人の友人を何度も案内してきた韓国在住の韓国人筆者です。本記事は、確認できる現地事情と韓国郵便、日本税関、日本郵便の公式情報をもとにまとめています。
2026年7月26日の確認時点で、韓国郵便の国際郵便料金表に掲載された日本宛て非書類EMSの料金は、0.5kgまで26,000KRW、1kgまで28,500KRWです。この表示料金には追加運送手数料が含まれています。料金は改定される場合があります。EMSの訪問受付手数料、ホテルの梱包代、発送代行手数料などは別途発生する場合があります。
韓国郵便のEMSでは、実際の重量と箱の大きさから計算した容積重量のうち、高い方が料金計算に使われます。ホテルには梱包後の縦・横・高さと重量、郵便料金、ホテル手数料、合計金額を分けて提示してもらいましょう。