韓国のホテルを「現地払い」で予約したのに、チェックイン時の金額が予約時より高く見えたら、最初に比較するのは日本円ではなく韓国ウォン(KRW)の予約総額です。
予約確認書のKRW宿泊料金とホテルが提示したKRW宿泊料金が同じなら、ホテル料金そのものが値上がりしたのではなく、為替やカードの通貨換算によって日本円での負担額が変わっている可能性があります。
一方、ホテルが提示したKRWの宿泊料金自体が予約確認書より高い場合は、税・追加料金・朝食・人数変更などの内訳を確認します。宿泊料金は同じなのにカードの承認額だけが大きい場合は、デポジットや事前承認が含まれていないかも確認してください。
まず3つに分けて考えると分かりやすいです。
① KRWの宿泊料金は同じ → 為替・カード換算・DCCを確認
② KRWの宿泊料金自体が高い → 税・追加料金・予約条件を確認
③ 宿泊料金は同じだがカード承認額が大きい → デポジット・事前承認を確認
この記事の内容
韓国ホテルの現地払いが予約時より高く見える主な原因
現地払いの金額が違って見える時は、まず「何の金額を比較しているか」を整理します。
| 考えられる原因 | 確認する場所 |
|---|---|
| 予約サイトの日本円表示が参考換算額 | 予約確認書のKRW総額 |
| 予約後の為替変動 | 予約通貨と実際の決済通貨 |
| 税・追加料金が別になっている | 予約確認書の料金内訳 |
| ホテルのデポジット・事前承認 | 宿泊料金と保証額の内訳 |
| DCCによる日本円決済 | カード端末のKRW・JPY表示 |
| 朝食・追加人数などの料金 | 人数・宿泊プラン・追加サービス |
特に混同しやすいのが、予約サイトで見た日本円表示と、ホテルで実際に支払う韓国ウォンです。
Agodaの利用規約では、「Pay at Hotel」の予約について、選択した表示通貨で示される金額は推定価格として表示され、宿泊施設では予約画面に示された通貨、または施設が受け付ける別の通貨で支払う場合があると説明しています。
さらに、宿泊施設で異なる通貨を使用したり、決済通貨とは異なる通貨のカードを利用したりした場合、実際の負担額は宿泊施設や決済手段の提供会社が使用する為替レートの影響を受ける場合があります。
まず予約確認書とホテルのKRW宿泊料金を比較する

「予約した時より高い」と感じた時は、日本円の表示額だけを見比べるのではなく、予約確認書の詳細を開いてください。
- 「Total」「Total price」など予約総額を確認する
- その金額の通貨がJPYかKRWかを確認する
- KRWで記載された宿泊料金や総額がないか探す
- ホテルが提示しているKRWの宿泊料金と比較する
たとえば、予約時に日本円で約3万円と表示されていても、実際の支払い条件がKRWになっている予約があります。この場合、予約日から宿泊日までに為替が動けば、日本円に換算した負担額は変わる可能性があります。
それでも予約確認書とホテル側のKRW宿泊料金が同じなら、まずは「ホテルが宿泊料金を変更したケース」と「通貨換算によって日本円額が変わったケース」を分けて考えられます。
Booking.comの利用規約でも、利用者が選んだプラットフォーム上の通貨とサービス提供者の通貨が異なる場合、自国通貨で価格が表示される場合があると説明しています。また、決済通貨とカードの通貨が異なる場合は、カード発行会社などから追加費用が発生する場合があります。
そのため、「予約時は約3万円だったのにカードではそれより高かった」という日本円だけの比較では、ホテル側の宿泊料金が変更されたかどうかは判断できません。
KRWの金額が違う時は追加料金・デポジットを確認する
予約確認書のKRW宿泊料金とホテルが提示する金額が違う場合は、次に請求内容を分けて確認します。
予約確認書に別途支払いの項目がないか
検索結果やホテル一覧で見た1泊あたりの金額と、予約完了後に確定した支払総額は同じとは限りません。
比較に使うのは検索結果の価格ではなく、予約完了後の確認画面や確認メールに記載された総額、税、現地で支払う追加料金などの条件です。
「Taxes」「Fees」「Additional charges」「Pay at property」などの項目があれば、現地で何を支払う条件になっているか確認してください。
デポジットやカードの事前承認ではないか
ホテルによっては、宿泊料金とは別にチェックイン時の保証としてデポジットを求めたり、カードに一定額の事前承認を行ったりする場合があります。
この場合、カード端末に表示された金額やカードの利用可能額だけを見ると、予約時より大きな金額が処理されたように見えることがあります。
大切なのは、宿泊料金として決済される金額と、デポジットや一時的なカード承認を分けて確認することです。
フロントでは次のように聞くと確認しやすくなります。
この金額は宿泊料金だけですか?デポジットも含まれていますか?
이 금액은 숙박 요금만인가요? 보증금도 포함되어 있나요?
デビットカードをデポジットに使用する予定なら、韓国ホテルのデポジットをデビットカードで払う時の注意点も確認してください。宿泊料金の決済とチェックイン時のデポジット処理は別に考える必要があります。
予約後に追加したサービスがないか
朝食、追加人数、エキストラベッド、アーリーチェックイン、レイトチェックアウトなどを後から追加した場合は、その料金が現地精算に含まれることがあります。
予約確認書にない料金が追加されている場合は、金額だけを見るのではなく、何の項目なのかをフロントで確認してください。
KRWの宿泊料金は同じなのに日本円が高い時はDCCを確認する
予約確認書とホテルのKRW宿泊料金が同じなのに、カードで支払う時の日本円が高く感じる場合は、カード端末の通貨表示も確認します。
韓国で海外発行カードを利用すると、カード端末でKRW(韓国ウォン)またはJPY(日本円)の支払いを選べる場合があります。
日本円などカード保有者の通貨へその場で換算する仕組みはDCC(Dynamic Currency Conversion)と呼ばれます。
Visaの公式案内では、VisaカードでDCCが提供される場合、現地通貨とカード保有者の通貨での金額、使用する換算レート、追加料金やマークアップなどを表示し、利用者が通貨換算を受け入れるか断るかを選択できるようにする必要があると説明しています。
DCCを利用せずKRWで決済した場合は、その後カード発行会社などの仕組みによってカードの請求通貨へ換算されます。カードによって海外利用手数料などの条件も異なります。
そのため、通貨選択画面が表示されたら、単に「日本円だから分かりやすい」という理由だけで決めず、KRW金額、JPY金額、表示された換算レートや追加料金を確認してから選択してください。
Visaでは、DCCを利用するかどうかはカード利用者自身が選択する仕組みとして案内されています。自分で通貨を選んでいない場合は、決済を確定する前にフロントへ通貨を確認すると状況を整理しやすくなります。
予約金額と合わない時にホテルで確認する順番
ホテルが提示するKRW金額そのものが予約確認書と違う場合は、支払いを確定する前に次の順番で確認します。
- 予約確認書を開く
ホテル名、宿泊日、部屋タイプ、人数、予約番号、総額を確認します。 - 予約通貨と支払通貨を見る
JPY表示だけでなく、KRWで記載された料金や現地払い条件がないか確認します。 - ホテルの料金内訳を確認する
Room charge、Tax、Deposit、Breakfast、Extra personなどが分かれているか確認します。 - 差額の項目を聞く
予約確認書を見せ、予約総額と現在の金額のどこが違うのか確認します。 - 説明が予約条件と一致しなければ予約サイトへ確認する
予約確認画面とホテル側の料金内訳を保存した上で、利用した予約サイトへ問い合わせます。
フロントでは、次の韓国語を画面で見せても構いません。
예약 확인서에는 총액이 ○○원으로 되어 있는데, 지금 결제 금액이 더 높습니다.
차액이 무엇인지 확인해 주세요.予約確認書では総額が○○ウォンになっていますが、今の決済金額の方が高くなっています。差額が何なのか確認してください。
ホテル側で予約内容そのものを確認できない場合は、料金の違いとは別の問題として対応します。その場合は、韓国ホテルで「予約が入っていない」と言われた時の確認・対処手順を参考にしてください。
予約サイトへ問い合わせる前に保存しておくもの
- 予約確認画面または確認メール
- 予約番号
- 予約時の総額と通貨
- 税・追加料金の記載
- 現地払いの条件
- ホテルが提示した料金の内訳
- カード決済前なら端末に表示された通貨と金額
料金に疑問がある状態で元の予約を自分でキャンセルしたり、同じホテルを別料金で取り直したりすると、キャンセル条件や差額の確認が複雑になることがあります。
まず元の予約内容とホテル側の請求内容を照合し、何が違っているのかを切り分けてください。
現地払いの金額差を防ぐために予約後に保存しておくもの
現地払いを選んだ場合は、検索結果に表示された日本円の価格だけではなく、予約完了後の詳細画面や確認メールを保存しておくと、ホテルで金額が違った時に確認しやすくなります。
- ホテルで実際に支払う通貨
- 予約時点の宿泊料金と総額
- 税や追加料金が含まれているか
- 現地で別途支払う料金
- デポジットの有無
- 朝食の有無
- 予約した宿泊人数
- 決済時期
特に覚えておきたいのは、「現地払い」は予約画面で見た日本円額をそのままホテルで支払うという意味とは限らないという点です。
韓国ウォンで料金が設定され、日本円が参考表示になっている予約では、為替や決済方法によって最終的な日本円負担額が変わる場合があります。
反対に、予約確認書に記載されたKRWの宿泊料金とホテル側のKRW宿泊料金が明らかに異なり、デポジットや追加サービスでも説明できない場合は、支払い前に内訳を確認し、必要に応じて予約サイトへ問い合わせてください。
この記事で確認した公式情報
この記事は2026年10月2日時点で、予約サイトとカード会社の公式情報を確認して整理しています。
- Agoda Terms of Use:Pay at Hotelの表示通貨、実際の決済通貨、為替に関する条件
- Booking.com Terms and Conditions:料金、決済、通貨換算、事前承認、宿泊施設ごとの支払い条件
- Visa Dynamic Currency Conversion:DCCで表示される通貨、換算レート、追加料金、通貨選択に関する案内
ホテルのデポジット、追加料金、利用できる支払い方法は、宿泊施設や予約プランによって異なります。実際に宿泊する場合は、自分の予約確認書と宿泊予定ホテルの最新条件を優先して確認してください。
この記事の作成者について
この記事は、韓国在住の韓国人で大学では日本語を専攻した運営者が、日本人旅行者が韓国ホテルで支払い金額の違いに気づいた時に、何をどの順番で確認すればよいかという視点で整理しています。
特定ホテルで実際に料金トラブルを経験したという体験談ではなく、予約サイトやカード会社が公開している公式情報と、韓国のホテルフロントで確認しやすい手順をもとにまとめています。